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Saturday, October 18, 2025

Day: January 4, 2024

ITリーダーを悩ませ続ける10のこと

CIOはラッダイト(訳註:19世紀初頭に機械化に反対した英国熟練労働者組織)とは言い難いが、一部の技術者でさえ、人工知能や技術進化の急速なペース、それについていけるかどうかを心配している。 だからといって、本物のラッダイトのように、自分の役割を放棄したり、機械を叩き壊したりしようとしているわけではない。 しかし、CIOは最近、複数の問題に頭を悩ませていることを認めている。以下は、ITリーダーを夜も眠らせないようにしている10の心配事である。 1. サイバーセキュリティのリスク サイバー攻撃の数の増加、攻撃の成功率、侵入された場合の深刻な影響など、恐ろしい統計を考えれば、これは驚くことではない。 最近の数字を見ても、不安を和らげることはできない。サイバーセキュリティ企業のNCCグループが発表した9月の月例脅威インテリジェンス・レポートには、心配する理由がたくさん書かれている。例えば、2022年9月から2023年9月にかけて、世界的なランサムウェア攻撃は153%増加するとしている。また、これらの期間の間に、二重の恐喝を行うランサムウェアグループの数が76%増加していることを指摘し、この数字は「営利目的のランサムウェアへの関心が決して低下していない」ことを示唆していると付け加えた。 このような現実を考えると、CIOが侵害やハッキングを心配するのは当然だろうか? 「企業のセキュリティが確保され、データが保護されているかどうかを心配することは、ますます増えているようだ。なぜなら、それが最初に対処されなければ、他のすべてが水の泡になってしまうからだ」と、財務テクノロジーやその他の専門分野でコンサルティングやマネージド・サービスを提供するE78パートナーズのジョン・ブッコラCTOは言う。 セキュリティを監督するCISO(最高情報責任者)がいる組織で働くCIOでさえも、この点については免れないことがブッコラ氏の調査でわかった。「情報漏洩が発生した場合、所有権は共有され、全員が対応に責任を持つことに変わりはありません」とブッコラ氏は言う。 2. AIの影響 データサイエンティストでなくとも、AIがこのリストに入るであろうことは予測できた。結局のところ、業界のリーダーたちでさえAIに警鐘を鳴らし、このテクノロジーは人類に存亡の危機をもたらすと警告している。 そのような恐れを抱いているCIOもいるだろうが、もっと差し迫った、そしてもっと現実的なことを懸念しているというCIOもいる。 情報管理協会(Society for Information Management:SIM)が最近実施した年次トレンド調査によると、世論調査を行ったITリーダーの4分の1近くが、AIと機械学習を懸念事項として挙げていた、とSIMのマーク・テイラーCEOは言う。 これらのCIOは、人類の未来に対する恐怖を表明しているわけではないとテイラーは言う。むしろ、AIが自分たちの組織にどのような影響を与えるかについてストレスを感じているのだ。ChatGPTや一般的なジェネレーティブAIのようなAI技術が、どのようにリスクを増大させるのかに疑問を抱いているのだ。適切なセーフガードを導入しているかどうか、これらのテクノロジーを利用する適切な機会を捉えているかどうかに疑問を抱いているのだ。 「CIOには大きなプレッシャーがかかる」とテイラーは言う。 ...

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