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Thursday, August 7, 2025

Day: April 20, 2024

シュナイダーエレクトリック、社員のキャリア開発にAIを活用

特集Apr 16, 20241分 人工知能職歴スタッフマネジメント シュナイダーエレクトリックのOTMプラットフォームは、AIを活用して、社員が組織内でつながりを構築し、新たな機会に自発的に取り組み、新たなスキルを身に付け経験を積むサポートをしています。 AIは、顧客体験の向上から業務プロセスの能率化まで、企業の様々な取り組みをサポートする実用的なテクノロジーとして本領を発揮しています。AIテクノロジーが労働者にもたらす長期の影響はまだ不明瞭ですが、フランスを拠点をするシュナイダーエレクトリックなど、社員のキャリア開発にAIを活用している企業もあります。 エネルギー設備とソリューションを提供するグローバル企業である同社は、2020年初頭にOpen Talent Market (OTM) プラットフォームを立ち上げ、社員がメンタリングの機会を見つけたり、スキルアップを図ったり、組織内のネットワークを拡大する手だてを提供しています。同プラットフォームは、AIを利用してユーザープラファイルをスキャンし、プロジェクトに適したスキルを組織内で特定したり、お互いに助け合える助言者と助言を受ける人をペアリングしたりします。また社員が社内で自身のスキルを売り込むこともできるようにしています。  シュナイダーエレクトリックのシニアタレント開発パートナー、シャノン・ブース氏は、次のように語っています。「私が入社してまもなくの2019年後半に、米国オフィスのホールで初めてOTMがプレゼンされたのを覚えています。ただそこに座って、『これは私にとても役立ちそうだ』と考えていました。私は生来ネットワーキングがあまり得意ではないからです」 ブース氏は早期のリーダーシッププログラムを担当しており、自身のチームは、社員にOTMを紹介する理想的なタイミングは職務についてから6~18か月経った頃であることがわかったとと語っていました。その間に自身の仕事に慣れることができ、「その後、他にどのようなチャンスがあるかを見極め、このツールがキャリア開発にどのように役立つかを学ぶことができます」 このプラットフォームを活用するために、社員はまずプロファイルをセットアップして、自身のスキルやこれまでの経歴、将来の夢などを記した履歴書をLinkedInから直接アップロードします。また逆に、従業員は所属チームに不足しているスキルセットを把握し、他部門の社員が自分たちのプロジェクトに参加するチャンスについて投稿することもできます。 「提供する情報が多ければ多いほど、返ってくるものが多いのです」と氏は語り、このプラットフォームはAIを使って、社員にチャンスや関連職務またプロジェクトについての情報を提供し、キャリア開発をサポートするメンタリングを求める社員同士をマッチングしていると加えています。OTMはキャリア開発機能も備えており、社員は「可能性のあるキャリアパスを探索し、スキルアップのために短期の能力開発トラックを構築できる」と氏は述べています。 さらに重要なことに、プラットフォームのAIは、社員が性別や年齢、民族性にまつわる偏見なしに自身のキャリアパスを構築する助けをしています。 「私たちは社員に意義ある仕事を見つけてもらい、平等な機会を提供したいのです。お互いの様々な違いを認め合って全員が平等な機会とアクセスを持つ環境を構築し、キャリア促進に向けて大きな力を得たと感じてほしいのです。それらの達成は、最終的には人材定着率の向上につながります。それが当社の主な目標の1つなのです」と氏は述べています。 迅速にスキルギャップを埋める OTMのもう一つの大きな利点は、シュナイダーエレクトリックは、臨時社員を雇用したり外部から募集することなく、社内のスキルギャップの解決に取り組むことができるということです。 例えば、同社の社員や外部顧客からの需要が高いソフトウェアアプリケーションを管理するフェリックス・ラモス氏は、小規模で予算に限りのある自身のチームに対し、OTMを使ってその能力向上を図りました。 ...

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